クレアチンキナーゼ
CK
、CPK
- 検体
- 血清
骨格筋や心筋、脳・脊髄などに存在する筋収縮に必要なエネルギー代謝に関わる酵素である「クレアチンキナーゼ」の値を測定する検査。
クレアチンキナーゼは、それらの部位が傷害されると血液中に流出するため「筋疾患」や「心臓障害」「脳障害」などの診断指標とする。
基準値
男性 | 60~270 U/L |
---|---|
女性 | 40~150 U/L |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 筋ジストロフィー
- 副甲状腺機能低下症
- 糖原病
- クラッシュ症候群
- 横紋筋融解症
- 腸閉塞(イレウス)
- 結節性多発性動脈炎
- 悪性腫瘍
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- 多発性筋炎
- 心筋炎
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳内出血
- 尿毒症性ミオパチー
- 皮膚筋炎
- 糖原病Ⅶ型
- など
低値を示す疾患
- 甲状腺機能亢進症
- 全身性エリテマトーデス
- 関節リウマチ
- 長期臥床
- シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。