知っておきたい 『病院の検査』

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ヒト心臓由来脂肪酸結合タンパク

H-FABP
doctor iat
検体
血清

心臓がエネルギー源として用いる遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する物質であるタンパク質の一種「ヒト心臓由来脂肪酸結合タンパク(H-FABP)」の値を測定する検査。
ヒト心臓由来脂肪酸結合タンパクは、虚血性心疾患により心筋が傷害されると早い段階で血液中に流出するため「心臓疾患」特に早期の「心筋障害」の診断指標とされる。
またこのような物質を「心筋マーカー」と呼ぶ。

基準値

5.0ng/mL 以下

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心筋炎
  • 解離性大動脈瘤
  • 多発性筋炎
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。