アミラーゼ
AMY
、S-AMY
- 検体
- 血清
主に膵臓や唾液腺から分泌される炭水化物を分解する消化酵素「アミラーゼ」の値を測定する検査。
「膵臓疾患」や「唾液腺の異常」などを知るための診断指標となる。
またアミラーゼは、様々な臓器の疾患においても異常値を示すことがあるため、「卵巣がん」「肺がん」「膵臓がん」「肝臓がん」「胃がん」「大腸がん」などの腫瘍マーカーとしても用いられる。
基準値
38~136U/L
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 急性膵炎
- 腎不全
- 胃がん
- 肝臓がん
- 肺がん
- 卵巣がん
- 膵臓がん
- 腸閉塞(イレウス)
- マクロアミラーゼ血症
- 慢性膵炎
- 高唾液腺型アミラーゼ血症
- 唾液腺導管閉塞
- おたふく風邪
- 耳下腺炎
- 膵管閉塞
- 膵嚢胞
- 大腸がん
- など
低値を示す疾患
- 膵臓切除後
- 唾液腺摘出後
- シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。