フィッシュバーグ濃縮試験
- 検体
- 尿
水分摂取を制限し、一定時間経過後に尿がどの程度濃縮されたかを調べる検査。
一定の条件のもと3回採尿し尿の比重を測定し「遠位尿細管の異常」や「腎臓疾患」などの診断指標とする。
通常「尿浸透圧」も同時に測定する。
基準値
3回尿のうち、少なくとも1つの比重が 1.024以上
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 腎不全
- ネフローゼ症候群
- 糖尿病
- 心不全
- 脱水
- など
低値を示す疾患
- 腎炎
- 慢性腎炎
- 尿崩症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。