知っておきたい 『漢方方剤』

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漢方方剤

宮外孕Ⅱ号方

よみかた
きゅうがいようにごうほう
方剤種別
理血剤 <活血祛瘀剤
典拠出典
中医婦科学

処方構成(この漢方方剤を構成する生薬の組み合わせ)

生薬名 原材料と加工法
丹参たんじんシソ科アキギリ属タンジンの根
赤芍せきしゃくボタン科ボタン属のシャクヤク・ヤマシャクヤク・ベニバナヤマシャクヤクの根
桃仁とうにんバラ科サクラ属のモモおよびノモモなどの成熟種子
三棱さんりょうミクリ科ミクリ属ミクリおよびカヤツリグサ科ウキヤガラ属ウキヤガラの塊根
莪朮がじゅつショウガ科ウコン属ガジュツの根茎

適応疾患および対象症状

子宮外妊娠破裂、腹痛、顔面蒼白、手足の冷え、冷や汗、悪心、嘔吐、血圧低下、落ち着かない、不安感、脈が弱い

薬理作用

鎮痛作用、顔色改善、冷感改善、止汗作用、精神安定、消腫作用、血圧改善、嘔気改善、止嘔作用、整脈作用

東洋医学的弁証(この方剤が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)

宮外孕破裂、血瘀癥瘕

治法・治療原則(この方剤が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)

活血化瘀、消腫止痛、消癥消胚

別出典の同名漢方方剤

  • 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。