脊椎分離症は、脊椎後方の椎弓と呼ばれるアーチ型をした骨の細い 部分に亀裂が生じ分離したもので、それは第5腰椎に好発します。 原因は先天的形態異常・発育期の疲労骨折・外傷などで、しばしば 上の椎骨が下の椎骨の前方にすべりズレを起こす「脊椎すべり症」 を併発しやすく、その場合は「脊椎分離すべり症」と呼ばれます。 症状は腰部の鈍痛や疲労感などで、脊椎すべり症を併発していない 場合には臀部・大腿部・下腿部の後外側の痛みや痺れが現れる坐骨 神経症状はみられません。 治療はコルセットによる保存的療法が中心で、青年期の脊椎分離症 は初期であれば分離部の骨性癒合により完治も期待できます。
『脊椎分離症』
- 代表的な『症状』
- 腰部の鈍痛・腰部がだるい など
- 発症する『原因』
- 先天的な形態異常・発育期の疲労骨折・外傷 など
- 行われる『検査』
- X線検査・CT検査・MRI検査 など
- 行われる『治療』
- 薬物療法・ホルモン療法・食事療法・鍼灸治療 など