摂食障害は食行動に異常が起きる疾患で、代表的なものには病的な 体重増加への恐怖から必要な栄養摂取を拒む「神経性無食欲症」と むちゃ食いを繰り返す「神経性大食症」があり、多くの場合それら は互いに移行し、徐々に抑うつ的になっていきます。 この疾患は9割以上が思春期以降の若い女性で、痩せ願望や自分の 体形への歪んだイメージなどから拒食と過食を繰り返し、過食後に 自己誘発性嘔吐や下剤などを用いた不適切な代償行為を行います。 その結果、身体は過度な栄養障害をきたし、無月経・貧血・脱毛・ 脱水・低体温・便秘などといった症状も現れるようになり、長期化 して悪化すると飢餓や自殺により死亡することもあるのです。
『摂食障害』
- 代表的な『症状』
- 拒食または過食を繰り返す・不安感・常にストレスを感じる・疲れやすい・嘔吐 など
- 発症する『原因』
- ストレス・不安感・対人関係の不良・社会的要因 など
- 行われる『検査』
- 問診・DSM‐5診断・ICD-10診断 など
- 行われる『治療』
- 心理療法・薬物療法・鍼灸治療 など