心臓神経症は、実際には狭心症や弁膜症などといった器質的な心臓 の病気がないにも関わらず、動悸・息切れ・胸痛・胸部不快感など の循環器系疾患によくみられる症状が現れる状態のことで、それは 不安神経症の一種とされています。 原因は主に、精神的・肉体的ストレスによるもので、神経質で臆病 な性格や心臓病に対する極度の不安などによっても起こります。 治療は、精神安定剤などの薬物を用いる場合もありますが、基本的 には心の問題により生じる疾患であるため、この病気に対する正確 な理解をさせる事が大切で、不安を取り除くためのカウンセリング を中心とした精神療法が最も有効となるのです。
『心臓神経症』
- 代表的な『症状』
- 動悸・息切れ・胸痛・胸部不快感・頭痛・めまい・不眠・不安感・疲労倦怠 など
- 発症する『原因』
- ストレス・過労・心臓病に対する極度の不安 など
- 行われる『検査』
- 問診・DSM-5診断・ICD-10診断・心電図・心臓エコー・運動負荷心電図・除外診断検査 など
- 行われる『治療』
- 心理療法・薬物療法・鍼灸治療 など