大腸がんは、盲腸・結腸・直腸の大腸粘膜上皮から発生する悪性の 腫瘍で、食の欧米化に伴い、近年わが国では増加傾向にあります。 原因は明らかではありませんが、食事との関連の他、がん遺伝子の 関与もあるとされ、胆嚢切除後の人や長期に大腸の炎症がある場合 にも発症しやすいとされています。 初期には症状が乏しく、特に結腸のうち右側の上行結腸にがんが有 る場合は進行するまで症状があまり出ません。また、左側の結腸や 直腸の場合は便秘が多く、少量の持続出血による貧血などが起こる こともあり、進行すると腹痛や血便、腸閉塞などがみられ、部位に よっては術後、人工肛門となる場合もあるのです。
『大腸がん』
- 代表的な『症状』
- 腹痛・便秘・便の細小化・血便 など
- 発症する『原因』
- 遺伝的要因・高脂肪食・低繊維食・胆嚢切除・大腸ポリープ・大腸炎 など
- 行われる『検査』
- 腹部触診・直腸指診・便潜血反応・注腸検査・大腸内視鏡検査・超音波検査・CT検査 など
- 行われる『治療』
- 内視鏡下切除術・外科手術・化学療法・鍼灸治療 など