基原炮製(この生薬の原材料と加工法)
強火で焼いた現代のゾウ類・サイ類・ウシ類・ウマ類などに相当する新生代の有蹄類の骨の化石
適応疾患および対象症状
発汗、寝汗、尿漏れ、頻尿、遺精、夢精、滑精、慢性の下痢、不正性器出血、血便、月経過多、おりもの、皮膚潰瘍、外傷出血、陰嚢湿疹など
薬理作用
止汗作用、止血作用、強精強壮、尿漏改善、創傷回復、止瀉作用、頻尿改善、帯下改善、月経改善、皮膚再生、発疹消退など
東洋医学的弁証(この生薬が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)
自汗盗汗、遺精遺尿、久瀉久痢、外傷出血、崩漏帯下
治法・治療原則(この生薬が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)
収斂固脱、生肌斂瘡、吸湿止血、収斂固渋
帰属経絡(この生薬が主に治療効果を発揮する、経絡および臓腑)
肝、腎
この生薬を用いる「漢方方剤」
方剤名 | 出典(処方来源) |
---|---|
固衝湯こしょうとう | 《医学衷中参西録》いがくちゅうちゅうさんせいろく |
- 『生薬種別』については、複数の漢方生薬種別に属する生薬もあるが、当該生薬の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方生薬種別に基づき、単一の生薬種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該生薬が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この生薬の持つ「薬理作用」』については、当該生薬の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。