知っておきたい 『漢方生薬』

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漢方生薬

三七

よみかた
さんしち
生薬種別
止血薬
薬味薬性
甘、微苦

異称別名および炮製品名

基原炮製(この生薬の原材料と加工法)

ウコギ科トチバニンジン属サンシチニンジンの根

適応疾患および対象症状

吐血、鼻出血、血便、不正性器出血、産後出血、外傷出血、打撲、皮膚化膿症、皮下出血など

薬理作用

止血作用、創傷回復、鎮痛作用、消腫作用、尿色改善、血行改善、皮膚再生など

東洋医学的弁証(この生薬が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)

瘀血阻滞、吐衄喀血、血尿便血、崩漏下血、創傷出血、産後出血、跌打損傷、腫脹疼痛、癰瘡腫毒

治法・治療原則(この生薬が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)

祛瘀止血、療傷止痛、活血止痛、消腫定痛

帰属経絡(この生薬が主に治療効果を発揮する、経絡および臓腑)

肝、胃

この生薬を用いる「漢方方剤」

方剤名 出典(処方来源)
月華丸げっかがん《医学心悟》いがくしんご
  • 『生薬種別』については、複数の漢方生薬種別に属する生薬もあるが、当該生薬の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方生薬種別に基づき、単一の生薬種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該生薬が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この生薬の持つ「薬理作用」』については、当該生薬の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。